2010年08月16日

一輪の花

誰にも
埋められることなど
決してないと思っていた


ぽっかりと
空いていた僕の心の隙間
真っ暗な袋小路に迷い込んだ心
灯火が見えても暗闇に足をとられて
進めずにいた



ある日
僕の心に心地よい風とともに
突然 光がふりそそいできた
目が開けられないくらい
眩しい輝き


いつのまにか 
輝きが闇を消した
輝きが隙間を埋めた
そして 迷いも消えた


なんなんだろう
眩しくて見えないけれど
あたたかい
すごく あたたかい・・


そっと 
目をつぶって
しばらく ぬくもりを感じよう・・



ずっと
心の箱に
のしかかっていた
寂しさという
氷が溶けていく・・


そっと目を開けてみた
 


少しずつ、少しずつ見えてきた



僕の目の前にあったもの
まぶしく輝いていたもの
暖かい風を運んできてくれたもの



それはたった一輪の

あなたという

花だった






Posted by Sin at 12:09

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一輪の花